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07/20
「楽しむ」実践 連覇視野 98年以来の前半戦首位折り返し 投手力光り接戦で白星
オールスターゲーム前の前半戦を終え、パ・リーグは日本ハムが独走している。49勝34敗4分けで、2位ロッテに3ゲーム差。2ケタの貯金を抱え、首位で前半戦を折り返すのは1998年以来の快進撃。4月は最下位に沈んでいたチームが息を吹き返し、連覇も視界にとらえる。(門馬羊次)

 リーグ2位の防御率3・16の投手力を中心とした守りの野球が、日本一の昨季以上に磨かれた。両リーグトップの90犠打や70盗塁など、好機を効率よく点に結びつける細かい野球も相手にとっていやらしい。それは交流戦優勝でセ・リーグにも通用することを示した。

 ただ、春先は投打がかみ合わず、特に小笠原(巨人)らが抜けた打線は深刻な得点力不足に悩んだ。「長打力を補おうとしてチームにひずみがあった。今は身の丈にあった野球ができている」。ヒルマン監督がこう言うように、普段着の野球を取り戻すには転機があった。

 4月25日に6連敗を喫し、借金は8にまで膨れ上がった。非常事態に陥ると、翌日の試合前の札幌ドームロッカールームに野手全員が集まった。選手だけの自主的なミーティング。その号令をかけたのは主将の金子誠や稲葉らのベテランたちだった。

 稲葉は言う。「ヤクルトから移籍してきて、日本ハムは楽しく野球をするイメージだったのに、あの時はみんな『また負けるんじゃないか』という顔で試合をしていた」

 ミーティングでは、金子誠、稲葉、田中幸、坪井と30歳以上の選手が前に立ち、若手に語りかけた。「自分たちの野球をやろう。もっと楽しもう」。その日から、練習でも試合中のグラウンドやベンチでも明るい声が戻った。連敗を脱出したチームは借金を返済し、貯金を積み重ねていった。

 ベンチで声が一番大きい稲田は実感する。「あのミーティングで仕切り直せた。他のチームにない明るさが自分たちの持ち味だから」。その雰囲気に乗せられ、野手では小谷野、工藤、投手では吉川らが力を発揮した。

 チームの特色を顕著に表す数字がある。2点差以内の試合は28勝12敗。半分以上の白星を接戦からものにしている。競り合いに強いのは投手力が背景にあるからだが、勝負どころで得点する打線の集中力も見逃せない。森本は「緊迫した場面でも力を出せるのがうちの強さ」と胸を張る。

 残り57試合。「目の前の試合を一つずつ、しっかり戦わないとシーズンが長く感じてしまう」と金子誠が言うように、油断は禁物だ。ただ、攻守でチーム戦術も確立されている昨季の覇者。指揮官の言葉も頼もしく、「ゴールは優勝だけだ」。連覇に向けて突き進む。

(北海道新聞 引用)
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