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日本ハム盤石リレーで“連パ”へM3! |
<西武3-4日本ハム>◇27日◇グッドウィル
明日にも胴上げだ! 日本ハムが連夜の逆転劇で西武を下し、パ連覇を手繰り寄せる大きな1勝を挙げた。8回に逆転するとマウンドに送り出されたのはセットアッパー武田久投手(28)。1イニングを1安打無失点に抑え、最後は守護神マイケル中村投手(31)が締める「HAMの方程式」で逃げ切りに成功した。ソフトバンクが敗れたためマジックは「3」。最短で29日にもヒルマン監督の胴上げが実現する。
鉄仮面のように、無表情で仕事場へ向かった。武田久がわずか9球で役目を終えた。1点リードした直後の8回裏。不動の鉄板リレーの最初のピースとして投入される。先頭中島に中前打を浴び、カブレラ、和田を迎えた。パワーヒッター2人を、見下ろしたかのように力勝負を挑む。カブレラは139キロ直球で右飛、和田はシュートで三ゴロ。守護神マイケルへ、完ぺきにバトンを渡した。5日間で4連投。今季62試合目、重圧いっぱいのマウンドも簡単に切り抜けた。
武田久「もう疲れとか言ってられない。みんな一緒。せっかくこんないい場面で投げられている。投げたくても投げられない選手もいるから」
170センチの小さな鉄腕。今季は抑えの阪神藤川ほど脚光を浴びることはないが、球団新の75試合登板の昨季に続く絶対的セットアッパーだ。マイケルとの名前の「HISASHI AND MICHEAL」からとった「HAMの方程式」は、2年連続の必勝リレー。阪神のJFKより地味かもしれない。だが「2年連続で勝ったら価値がある」。今季も日本一コンビの軸として、まずパを極めようと、1球入魂の毎日を過ごしてきた。
4月にはマイケルが故障離脱。その時は臨時の抑えも任された。中継ぎ陣の大黒柱として1年間、フル稼働。「厳しい条件の中でセーブを挙げられて良かった」という守護神へつなぐ、セットアッパーの重責を淡々とこなしてきた。打線は「極貧打線」とも言われる投高打低が今季のチームカラー。お家芸の接戦勝利へのレールを敷いた時いつも武田久がマウンドにいた。
どんな時も全力投球がモットー。昨年12月。雅子夫人との間に長男で第1子の一志君を授かった。「一」の1字は、日本一からあやかって名付けた。利き腕をいたわり、赤ちゃんを抱くことを控える選手もいるが「普通に抱きますよ。そんなの気にしてられない」。札幌へは単身赴任。千葉県内の自宅へ帰れば、育児全般を手伝う“鉄腕パパ”へと変身する。ハイハイをして家の中で姿を見失うほど元気な息子を探すことが、いつもの張り詰めた気持ちを和らげるリラックス法の1つ。疲れがたまる夏場以降は、酒量を控え、体調維持にも努めて、また1年を乗り切ろうとしている。
先発、中継ぎが続々と故障離脱していく中、どっしりとした存在感でブルペンを安定させてきた。連覇は目の前に見えたが、武田久はいつもと同じだった。「まずは明日ですね」。小さな鉄腕が淡々と積み上げてきた白星で、今年もパの頂点へ上り詰める日は近い
(日刊スポーツ 北海道版 引用)
明日にも胴上げだ! 日本ハムが連夜の逆転劇で西武を下し、パ連覇を手繰り寄せる大きな1勝を挙げた。8回に逆転するとマウンドに送り出されたのはセットアッパー武田久投手(28)。1イニングを1安打無失点に抑え、最後は守護神マイケル中村投手(31)が締める「HAMの方程式」で逃げ切りに成功した。ソフトバンクが敗れたためマジックは「3」。最短で29日にもヒルマン監督の胴上げが実現する。
鉄仮面のように、無表情で仕事場へ向かった。武田久がわずか9球で役目を終えた。1点リードした直後の8回裏。不動の鉄板リレーの最初のピースとして投入される。先頭中島に中前打を浴び、カブレラ、和田を迎えた。パワーヒッター2人を、見下ろしたかのように力勝負を挑む。カブレラは139キロ直球で右飛、和田はシュートで三ゴロ。守護神マイケルへ、完ぺきにバトンを渡した。5日間で4連投。今季62試合目、重圧いっぱいのマウンドも簡単に切り抜けた。
武田久「もう疲れとか言ってられない。みんな一緒。せっかくこんないい場面で投げられている。投げたくても投げられない選手もいるから」
170センチの小さな鉄腕。今季は抑えの阪神藤川ほど脚光を浴びることはないが、球団新の75試合登板の昨季に続く絶対的セットアッパーだ。マイケルとの名前の「HISASHI AND MICHEAL」からとった「HAMの方程式」は、2年連続の必勝リレー。阪神のJFKより地味かもしれない。だが「2年連続で勝ったら価値がある」。今季も日本一コンビの軸として、まずパを極めようと、1球入魂の毎日を過ごしてきた。
4月にはマイケルが故障離脱。その時は臨時の抑えも任された。中継ぎ陣の大黒柱として1年間、フル稼働。「厳しい条件の中でセーブを挙げられて良かった」という守護神へつなぐ、セットアッパーの重責を淡々とこなしてきた。打線は「極貧打線」とも言われる投高打低が今季のチームカラー。お家芸の接戦勝利へのレールを敷いた時いつも武田久がマウンドにいた。
どんな時も全力投球がモットー。昨年12月。雅子夫人との間に長男で第1子の一志君を授かった。「一」の1字は、日本一からあやかって名付けた。利き腕をいたわり、赤ちゃんを抱くことを控える選手もいるが「普通に抱きますよ。そんなの気にしてられない」。札幌へは単身赴任。千葉県内の自宅へ帰れば、育児全般を手伝う“鉄腕パパ”へと変身する。ハイハイをして家の中で姿を見失うほど元気な息子を探すことが、いつもの張り詰めた気持ちを和らげるリラックス法の1つ。疲れがたまる夏場以降は、酒量を控え、体調維持にも努めて、また1年を乗り切ろうとしている。
先発、中継ぎが続々と故障離脱していく中、どっしりとした存在感でブルペンを安定させてきた。連覇は目の前に見えたが、武田久はいつもと同じだった。「まずは明日ですね」。小さな鉄腕が淡々と積み上げてきた白星で、今年もパの頂点へ上り詰める日は近い
(日刊スポーツ 北海道版 引用)